内省クラスで、相談者さんと一緒に見つけてきたことをもとに書いています。例や工夫は、分かりやすくするために添えています。
この記事について
こんにちは、田尻愛です😌
メンケアの学校を主宰しています。
これまで累計3000件以上の内省のクラスで、
「どれだけ認められても、満たされない」
という渇きを抱えた方を、
すぐ隣でたくさん見てきました。
認められたい、という気持ちについて調べているあなたは、
今、こんな思いを抱えていませんか?
「好きな人に認めてほしい。その気持ちの奥をたどると、お母さんに認めてほしい、にたどり着きました」
「認められないと、自分には価値がない気がして、苦しくなる」
これは、わたしが内省のクラスで実際に聞いてきた、
相談者さんたちの生の声です。
認められたい気持ちが強い自分を、
「幼稚だ」「いい歳をして」と
責めてしまう方は、本当に多いんです。
でも、内省のクラスでたくさんの方と向き合ってきて、
いつも思うことがあります。
「認められたい」のに満たされないのは、
あなたの心が弱いからではありません。
子どもの頃に、ある「方程式」を書き込まれたまま、
大人になっただけなんです。
その方程式は、
あなたが選んで書いたものではありません。
だから、あなたの手で解き直していいんです😌
この記事では、認められたい渇きの正体を、
「方程式」という形でとらえ直します。
そして、それを自分の手で解き直していく方法を、
内省の実例とともにお伝えしますね。
何を達成しても満たされない方は2章のパターン2、
恋人や上司に認めてほしくて苦しい方はパターン3が、
ご自身と重なりやすいと思います。
親の立場で読んでいる方は、
4章の変化3も、あわせて読んでみてくださいね。
もくじ
- 「認められたい」のに満たされない正体――親に書き込まれた方程式
- 承認の渇きが強い人に現れる、5つのパターン
- 「方程式」を自分の手で解き直す7つの内省ステップ
- 方程式を解き直した人に起こる3つの変化
- 「認められたい」をめぐる、3つのよくある誤解
- おわりに
- こころが苦しいときの相談窓口
1. 「認められたい」のに満たされない正体――親に書き込まれた方程式
認められたい気持ちと向き合うとき、
まず知っておいていただきたいことがあります。
それは、
「認められたい」という気持ちそのものは、
悪者ではないということです。
人に認められたい、大切にされたい。
この気持ちは、人が生きていくうえで、
ごく自然な感情なんです。
問題は、この気持ちが「ある」ことではありません。
ひとつの方程式が、
心の奥で動き続けていることなんですね。
あるクラスに、母からの承認を、
ずっと求めてきた相談者さんがいました。
わたしはその方に、こうお伝えしたことがあります。
その相談者さんは、
お母さんから「おめでとう」「すごいね」と
言われた記憶がない、と話してくれました。
その記憶の不在が、いつのまにか、
「だから私には価値がない」という結論に
つながっていたんです。
方程式は、あなたが選んで書いたものではない
わたしは内省のクラスで、こうお話しすることがあります。
親の評価は、
あなたの価値を決める審査員ではありません。
あなたの価値は、生まれたその瞬間に、
すでに満ちています。
〈認められない=価値がない〉という方程式は、
正しい計算式ではないんですね。

認められて初めて、価値を感じられます。
認められないと、「存在してはいけない」気がします。
審査員(親・他人)の合格を、
ずっと待ち続けています。
価値は生まれたときから変わらない、が前提です。
親や他人の評価は「情報のひとつ」です。
認められたい気持ちは、
自分を知るための合図として読み解きます。
「認められたい」のに満たされない正体は、
〈認められない=価値がない〉という方程式です。
子どもの頃に書き込まれたもので、
あなたが選んだ式ではありません。
だから、あなたの手で、
解き直していけます。
この「親の物差しで自分を測ってしまう」苦しさ。
その根っこを、もう少し深く掘り下げた記事もあります。
あわせて読んでみてくださいね。
2. 承認の渇きが強い人に現れる、5つのパターン
認められたい気持ちと向き合おうとしているのに、
なぜか苦しさが減らない。
そんなときは、たいてい、
次の5つのどれかが動いています。
これは、自分を責めるためのものではありません。
「あ、ここで方程式が動いているな」と
気づくための地図として、読んでみてくださいね。
☐ パターン1:親の機嫌を取ることで、自分の存在価値を確かめてしまう
☐ パターン2:どれだけ達成しても、満たされた感じが続かない
☐ パターン3:「認めてほしい」の宛先が、恋人や上司にすり替わる
☐ パターン4:親の期待に応えられないと、強い罪悪感がわく
☐ パターン5:「褒められたくてやってるんじゃない」と、つい強がる
3つ以上当てはまったら、努力が足りないのではなく、
「方程式が動いている」サインです。
ひとつずつ、内省のクラスであった場面も、
交えながら見ていきますね。
パターン1:親の機嫌を取って、自分の価値を確かめる
子どもの頃に始まる、このパターン。
内省のクラスでは、こうお伝えしたことがあります。
親の機嫌が良くなると、
自分の存在が許される気がします。
だから、親の顔色を読んで、
機嫌を取る役を引き受けるんです。
これは、「親の機嫌=自分の価値」という方程式が、
いちばん早く現れる形なんですね。
パターン2:どれだけ達成しても、満たされない
成績や仕事、資格。
何かを成し遂げれば認められるはずだと、
頑張り続けます。
でも、達成した瞬間は満たされても、
すぐにまた渇いてしまうんです。
ある相談者さんには、こんなお話をしました。
「価値がない自分を、達成で埋める」方向に
走っているかぎり、ゴールは逃げ続けます。
別の相談者さんも、あるとき、
こう気づかれました。
パターン3:「認めてほしい」の宛先が、すり替わる
親に認めてほしかった気持ちは、
満たされないまま、
別の人に向かうことがあります。
ある相談者さんと話していて、
こんなことが見えてきました。
この渇きの仕組みを、
クラスでは、こうお話ししたこともあります。
宛先がすり替わっても、渇きの出どころは同じなんですね。
パターン4:親の期待に応えられないと、罪悪感がわく
大人になっても、
親の期待が、心に残り続けることがあります。
ある相談者さんは、母からのメッセージを見て、
湧いてきた気持ちを、
こう話してくれました。
「応えられなくて申し訳ない」という罪悪感。
これは、「期待に応えれば認められる」という
方程式の裏側なんです。
応えても応えても、
申し訳なさだけが残ってしまう‥
パターン5:「褒められたくてやってるんじゃない」と強がる
承認の渇きが強い人ほど、
「別に、褒められたくてやってるわけじゃない」と、
先に防御することがあります。
でも、その強がりの裏には、
たいてい「本当は認めてほしかった」が隠れています。
強がりは、渇きを守るためのよろいなんですね。
よろいを、責める必要はありません。
「ああ、それだけ大事に守ってきたんだな」と、
見てあげれば十分です😌
3. 「方程式」を自分の手で解き直す7つの内省ステップ
認められたい渇きを満たすとは、
もっと認められようと頑張ることでも、
認められたい気持ちを消すことでもありません。
子どもの頃に書き込まれた方程式を、
自分の手で解き直す作業です。
順番に、お渡ししますね。
Step1:今、自分がどんな方程式を握っているかを書き出す
最初の一歩は、
自分が無自覚に握っている式を、文字にすることです。
「親に〇〇されたら/されなかったら、
私には価値がある/ない」
1章でご紹介した相談者さんの場合も、
まさにこの形の式でした。
責める必要は、ありません。
「ああ、こんな式を握ったまま生きてきたんだな」と、
見つけてあげるだけでいいんです。
Step2:「それは、本当か?」と問う
書き出した式に、
たったひとつの問いを向けます。
「認められない=価値がない。
それは、本当か?」
わたしはある相談者さんに、こうお伝えしました。
問い直した瞬間に、式は、
「絶対の真実」から「ただの思い込み」に
変わり始めます。
Step3:「愛されなかった」を「望んだ愛され方じゃなかっただけ」に置き直す
「親に愛されなかった」と感じている方に、
わたしはよく、この置き直しをお渡しします。
ある相談者さんは、長い対話の末に、
こう受け取ってくれました。
愛が「ゼロ」だったのではなく、
「望んだ形ではなかった」。
この区別がつけられそうなら、
過去の見え方が、少し変わります。
Step4:承認の渇きを、「健康な欲求」として認める
認められたい、愛されたいという気持ちを、
恥ずかしいものだと思わなくていいんです。
ある相談者さんに、お伝えした言葉です。
両親との距離感が難しい環境で育った方が、
人一倍愛されたいと感じるのは、
弱さではなく、当然の仕組みなんです。
Step5:自分を否定する言葉を、今日からゼロにする
「どうせ私なんて」
「価値がない」
その言葉を、今日から、
ひとつずつ手放していきます。
わたしはあるクラスで、こうお伝えしました。
つい口にしてしまっても、
責める必要はありません。
否定の言葉を使わないだけで、
方程式に栄養を送るのを、やめられるんです。
Step6:乗っている「電車」を、乗り換える
パターン2でお話しした、
「乗っている電車を変えなきゃいけない」という言葉。
あの言葉を、思い出してみてください。
何を達成しても、渇きが埋まらない。
それは、向かう方向そのものが、
「価値がない自分を証明し直す」ほうを
向いているからです。
向かう先を、
「価値はもうある。それを思い出していく」
ほうへ変えること。
これが、Step6の乗り換えです。
今日のあなたの頑張りは、
足りない自分を埋めるためのものでしょうか?
それとも、
もうある価値を表現するためのものでしょうか?
どちらのための努力かで、
たどり着く場所が、まるで変わります。
Step7:「待つ承認」から、「自分で供給する承認」へ
最後のステップです。
わたしは内省のクラスで、
承認をずっと待っている状態を、
こんなふうにお話しすることがあります。
認めてもらえるかどうかを、
相手の反応で確かめ続けている状態なんですね。
小鳥のままでいる必要は、もうありません。
方程式を解き直していくと、
自分で自分に「よくやっているね」と、
栄養を渡せるようになっていきます。
今日、自分にその一言を、
かけてみてくださいね😌
親や他人の合格通知を、待ち続けます。
達成で価値を証明しようとするから、
満たされても、すぐに渇きます。
価値はもうある、が前提です。
自分に「よくやっているね」と渡せます。
外からの承認は、「あれば嬉しいおまけ」に変わります。
7つのステップに共通しているのは、
「方程式を解き直す」という方向です。
親に認めてもらえるのを待たなくても、
あなたは今日から、解き直していけます。

4. 方程式を解き直した人に起こる3つの変化
「認められない=価値がない」の方程式を解き直していくと、
毎日の景色は、少しずつ変わっていきます。
内省のクラスでも、
こんな変化を見せてくれる方が多いんですよ。
変化1:親の評価に、いちいち揺れなくなる
親の一言で天国にも地獄にもなっていた心が、
少しずつ凪いでいきます。
親の評価が、「自分の価値を決める判定」ではなく、
「親というひとりの人の、ひとつの意見」に
見えてくるからです。
変化2:「認めてほしい」を、人にぶつけなくなる
自分で自分を認められるようになると、
恋人や友人、職場の人に
「認めて」を投げ続ける必要が、減っていきます。
パターン3でお話しした、
「打ち返してくれたら存在価値を感じる」というボール投げ。
それが、少しずつ穏やかになっていくんです。
人間関係そのものが、
軽くなっていきます。
変化3:承認の渇きの連鎖を、自分の代で止める
これは、いちばん大きな変化かもしれません。
ある相談者さんは、お父さんについて、
こんな気づきを話してくれました。
承認の渇きは、
世代から世代へ受け継がれていきます。
あなたが、自分の方程式を解き直すこと。
それは、その連鎖を、
自分のところで止めるということなんです。
もし今、あなたが親の立場で、
わが子を思うように褒められない日があっても、
1章でお伝えした言葉、
「子どもの価値は1ミリも変わりません」は、
わが子にも、そのまま当てはまります。
5. 「認められたい」をめぐる、3つのよくある誤解
最後に、認められたい気持ちと向き合うとき、
つまずきやすい誤解を、
先回りして解いておきますね。
「認められたい」は捨てるべき弱さ・幼稚さだから、
消して、親を許して、卒業しなければいけない‥
そう思うほど、かえって苦しくなります。
「認められたい」は、読み解く合図で、健康な欲求です。
許すかどうかは、後で自分が決めていいんです。
目標は、合格通知を待たなくてよくなることです。
誤解1:「承認欲求は、捨てなければいけない」ではない
「認められたい気持ちなんて、捨ててしまえばいい」
という言葉が、あふれています。
でも、捨てようとすると、
たいてい、もっと苦しくなるんです。
認められたい気持ちは、
消すものではなく、読み解くものです。
「今、自分の価値を、外側に預けているな」
という合図として受け取れたら、
それは、自分を知る手がかりに変わります。
誤解2:「親に認められたい=幼稚」ではない
いい歳をして、親の承認を求める自分を、
幼稚だと責める方は、多いです。
でも、それは幼稚さではありません。
Step4でお話ししたとおり、
健康な欲求なんです。
あなたが弱いからでも、
大人になりきれていないからでもないんですよ。
誤解3:「自分で自分を認める=親を許すこと」ではない
方程式を解き直すと聞くと、
「最終的に、親を許さないといけないの?」
と感じる方がいます。
そうではありません。
許すことを目標にすると、
許せない自分を、また責めてしまいます。
この記事のゴールは、親を許すことではありません。
あなたが、「もう、親の合格通知を待たなくていい」と
思えるようになることです。
許すか、許さないか。
それは、ずっと後で、
あなたが決めていいことなんですね。
6. おわりに――合格通知は、もう待たなくていい
「認められたい」のに満たされない正体。
それは、〈認められない=自分に価値がない〉という、
子どもの頃に書き込まれた方程式でした。
あなたが選んで書いた式では、ありません。
だから、あなたの手で、解き直していいんです。
親から褒められても、褒められなくても、
あなたの価値は1ミリも変わりません。
長いあいだ握ってきた方程式ほど、
解き直すのに時間がかかります。
それでいいんです😌
最後に、ひとつだけ、
問いを持ち帰ってみてくださいね。
今日のあなたは、「よくやっているね」の次に、
どんな一言を、自分にかけてあげたいですか?
ご多忙の中、最後までお目通しいただき、
ありがとうございます。
今日も、ご自身の心の声に耳を澄ませて、
自分にたくさんの愛情を注いで差し上げてください🙏
\ ここまで読んでくれた、あなたへ /a small gift for you
📩 ひとりで抱え込まず、「心の棚卸し」を一緒に
この記事のテーマについて、あなただけの構造を内省の専門家と一緒に言葉にしていく時間です。所要60分・強引な勧誘は一切ありません。
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